惜しむらくは、
簡単にしすぎている。
数学が苦手な方には良いが、
エクセルの入門者で
数学が不得意ではない人向けではない。
しかし、広い読者層には良い本であると思う。
時系列データに基づく短期予測の理論を、代表的な理論から珍しい理論まで一通り網羅しています。難しい数式や証明を省き、実務上で必要な情報や手続きに集中して解説していますので、数学が苦手な方にも分かりやすい作りになっていると思います。
残念に感じた点が3つありました。1つは長期予測についてほとんど触れられていない点です。トレンド・循環変動・季節変動を分解するお馴染みの時系列分析手法はほんの僅かしか触れられていません。この手法を省くことで分かりやすくなる反面、定型変動が明らかな多数の時系列データから予測を行なう上では、本書の内容は物足りなく感じます。
2つ目は予測がスマートすぎる点です。本書の特徴の一つは事例を多く掲載している事ですが、事例データと予測結果があまりに適合しすぎていて、紹介されている分析手法が予測の為の魔法の杖のような印象を受けました。葛藤の連続である私の予測値作成作業に比べると羨ましい限りです(単に私の腕が悪いだけとも言えます)。
3つ目は、予測を行なう為に数多くある分析手段から何を選ぶべきかを判断する上で、本書は実データへの適合度合いのみを重視しすぎている気がする点です。単回帰にするのか重回帰にするのか、変数変換するのか否か、1次にするのか2次にするのかは、実データへの適合度もさることながら、内容妥当性と言うべき理屈を伴って始めて予測に役立つ分析が出来ると思います。
時系列分析に興味を持った方がExcelに慣れながらまず手を動かしてみる上で、本書はちょうど良いハードルの高さだと思います。
時系列データの予測手法に関して整理できたのは良かったのですが、
ほとんどの予測において次の日や次の月の予測しか行っていなかったのが
残念でした(長期の予測はP192の12ヶ月の予測のみ)。
実際、長期の予測をしようとしても、この本を参考にして作った予測式では
ほぼ直線のグラフしか描けなないため、
株価のようなジグザグなグラフを予測する(作り出す)のは非常に難しいとわかりました。
ですので、そのような長期の予測の難しさに関しても
何かしら言及してくれるとありがたかったです。
また他の本読むか、ネットの株価分析とかの記事を読まなきゃ…
上田太一郎氏の本は,従来から具体的実践のデータをベースにして展開されている。
この本もその手法で貫かれている。
更に7名の執筆者の得意分野が発揮された内容になっている。
以上
基本的な単・重回帰分析から、比較的新しい灰色理論まで網羅しており、予測の精度を上げる工夫についても触れられています。実例をベースに解説しているので、初心者にも分かりやすく、難しい数式に悩まされることなく予測手法を勉強できました。今後の売り上げ・需要の予測を短時間にやりたいという方や時系列分析・予測について勉強したいという方におすすめの一冊です。
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